転職11回目の春!発達障害と診断されたミドルが挑む障碍者雇用

バリバリ働いていたのに、ある日突然病気になったら人生狂います。
私自身、今はこうしてミドル向けの転職支援をやっておりますが、うつ病は経験済み。
たかがうつ病、されどうつ病。
この精神の病気がこんなにも辛いものだとは思ってもいませんし、この病気のお陰で人生が180度変わるなんて予想もできませんでした。
軽いうつ状態なら、うつ病を隠して転職するか、うつ病専門の転職エージェントを使うか非常に迷うところ。
うんざりするぐらい転職を繰り返してきたミドル
現在50歳の女。
前職は、税理士事務所で税理士補助パートをしていましたが現在は、運輸業のグループ会社の総務部事務で契約社員をしています。
私は以前、税理士事務所に勤めていましたが、所長が怖くて躁鬱状態になってしまいました。
検査等の結果、発達障害の診断を受けたのが2年前のこと。
私が今の職場で最初に転職を意識したのは、診断された時でした。
意識はしましたが、私は20代から転職を繰り返してきましたから正直、履歴書を書くのにはうんざりしていました。
普通の書式の履歴書を使っていては、行そのものが足りません。
書ききれないんですよ、これまで務めた会社名がね。
年齢のこともあり、次は転職が難しいと考えていたので週4日のパートで仕事を続けていました。
初めは月給で入社したのですが、ミスが続き職員として担当を持つのが難しいとの所内の判断もありました。
そんな背景もあり、職場は障害をオープンにする環境とは言えません。
自覚した後も、不安からのミスが何度も続きました。
これ以上になったら、顧問先から契約を切られる事態に繋がると判断し、私は退職を決意。
障害者手帳を取得していましたので、障害者雇用での転職です。
ハローワークを検討したのですが、平日に相談に行けず転職エージェントを介しました。
私が使った転職エージェントは、障害者雇用に特化した株式会社ゼネラルパートナーズ。
3月末の退職までに今年のの4月からの仕事が決まりました。49歳のことです。
気負ったら負け!それなら転職を11回も繰り返した
不安があると、意識が全部そちらに行ってしまい、集中していなからミスを連発してしまいます。
ですから、職場が変わっても同じような苦手な人に当たった時、また同じように辞めて済ませようとするのではないだろうか?か毎回心配でしたね。
実は、20代から転職回数も多かったので、転職自体は苦とは感じなくなっていた私です。
誰かが厭だと思ったり、職場で困っても、職場が変われば落ち着けるからです。
むしろ、気負ったほうがミスを連発してしまいます。
正職員であれば転職回数も考慮されることは多いですが、派遣社員の場合は経験した仕事で判断され転職はむしろアドバンテージです。
簿記を取得して、給与計算等の経験もありますから極端な話し、えり好みをしなければ、いつでもどこでも転職出来てしまいます。
それが今回、所長が同じフロアにいるだけで不安で集中できず、気もそぞろでミスをするから辞めるに至りました。
誰が何をしたわけでもなく所長が居るだけで、息苦しくて、何も出来なくなる自分の姿ばかりが繰り返されます。
しかも、ミスが現実化してしまいます。
また発達障害の診断を受ける前も、その後もミスが続き「仕事をしているとは言えない」「仕事をしていると言ってほしくない」と、障害を明かした先輩にすら言われる状態。
診断を受けて以降、症状に個人差のあることから、週末に当事者会に出席したり話を聞いたりしていました。
あまり就職している人が出席しておらず、参考になる話を聞くことができなかったのが辛かったかな。
職場が変わって仕事ができるのか?これが一番の不安でしたね。
障碍者雇用枠を利用すべきか嫌になるぐらい悩んだ
障害者雇用を選択するかどうか決断するまでが、一番悩みましたね。
障害者雇用で、発達障害を含む精神疾患者を雇っているけれど、ほとんど仕事をしていないし任せられないとクライアントから聞いたことがあるからです。
主治医からも、求人も少なく給料も安いと聞いていたので、これだけは本気で迷いましたね。
仕事内容も、1日コピー取りとか1日シュレッダー作業など仕事のやりがいはなく、ただ居るだけでつまらないだろうも聞きました。
それでも障害者雇用にしたのは、前職場の先輩と話しあったとき感覚から違っていることに改めて気付かされたからです。
例をいくつか挙げます。
私は聴覚と視覚の過敏の特性を持っています。
前職場で、所長の存在自体が怖くて意識しすぎていました。
その状態ですと、対面で先輩と話しているのに、所長が席を外して遠くで話している声まで同じくらいの音で聞き取ってしまいます。
これでは、肝心の先輩の指示をちゃんと聞くことができません。
また、ミスを指摘された時も違います。
指摘された私から最初に出る言葉は、ミスした状況の説明です。
相手にとっては完全に言い訳ですよね?
その時に相手が知りたいのは、なぜミスをしたかの理由ではなく、ミスした事実だけじゃないですか?
だから、ミスを指摘されたら、自分がやったことで謝るところです。私はその場で言われるまで意識してもいません。
躁鬱状態が続くならおひとりさまを突き詰める覚悟
40代の頃、最初にリストラがあり以降3社くらい転々としていましたから、40代でも十分転職はできることを知っていました。
なぜか、私はブランク期間を作ったら終わりと感じるようで、10回以上転職をしていますが1年以上のブランク期間を作ったことはありません。
今までは人の2倍努力してやっと人並みと考えてきましたが、興味が持てないとスタートラインにすら立てないことが分かってきました。
30代ですと、結婚や出産の節目も意識しながら職場も考えるでしょう。
女性としてはどうか、と考えることも正直ありました。
税理士事務所時代には、婚活もしてみました。一生結婚できない自分からの逃げもあったのでしょう。
でも、高いお金を払ったのにまったくご縁はありませんでした。
もう悔しいったらありゃしない!!
いいなぁと思う人が既婚者なのも、結婚して子供を育てて普通と言われて育ったので、普通へのあこがれもあります。
ですが、障害になるぐらいの発達の凸凹度合いを考えると、おひとりさまを突き詰めていくほうが自然ではないだろうかと考えれるようにもなりました。
ただ嫌だから、って気持ちだけで入る辞めるを繰り返すのではなく、嫌だと思った時にどうするかを考えて今回は転職活動しています。
おひとりさま方向で自分の立ち位置を決めたけど、自分が絶対できないことがあることもわかっています。
様々なことが自分の中で決まった今のタイミングで、職場を変えることができ本当によかったと思っています。
発達障害と診断されたミドルが挑む障碍者雇用転職
最後に要点を纏めておきますので参考にしてください。
- うんざりするぐらい転職を繰り返して早11回目の転職活動を開始した
- 簿記2級を持ってるし極端な話えり好みしなければ何度でも転職できる
- 障碍者雇用枠を利用するか鬱を隠して転職するかメチャメチャ迷った
- このまま躁鬱状態が続くならおひとりさまを極める覚悟をした
彼女は散々迷った挙句、うつ病専門の転職エージェントを頼りましたね。
自分で行く道を決断できたんだから、褒めてあげるべきですよ?
私はうつ病を隠して転職活動をしましたが、その時の話はまたの機会にしましょう。
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